2010年3月 9日
八重咲きとは
通常の花において花びらの内側の雄蘂や雌蘂が並んでいる場所に、さらに多くの花びらが並んで、花びらだけで花が構成されているように見える状態を指す。
なお、通常の花弁の内側にもう一列の花弁が生じるものは二重咲きと言う。
普通は、野生の植物には雄蘂と雌蘂があるのが当然であるので、このような花は突然変異によって出現する。中には、ヤブカンゾウのように、野生種でありながら八重咲きが普通、というものもある。
八重咲きにおける、内側の花びらは、雄蘂や雌蘂にあたり、それらが花弁化したのが八重咲きである。花弁はもともと雄蘂や雌蘂を囲む葉に由来するものであり、雄蘂や雌蘂はそれぞれ小胞子葉、大胞子葉であるから、やはり葉が起源である。いずれも葉に由来するものなので、それらがすべて花弁化すること自体にはさほど不思議はない。
ただし、八重咲きの花では雄蘂や雌蘂が正常に形成されないので、種子や果実は作られない場合が多い。繁殖には株分けなどの栄養生殖が行われる。
バラの花は、一般には八重咲きが普通のようにすら考えられ、八重咲きのばらの花びらのような配列のことを指す、ロゼットと言う言葉があるほどである。しかし、野生種は五弁の花びらだけを持つものである。その他、多くの園芸植物に八重咲きの例がある。
ウメには八重咲きながらも雄蘂も雌蘂も正常な花が見られる。これは、花弁が余分に形成されたものと考えられる。
ラン科植物の場合、いわゆる洋ランには八重咲きはほとんどない。これは、もともとの花の形がおもしろく、それを楽しむ向きが強いからであろう。品種改良は、それよりも、その形のままに、より大きい花、より鮮やかな花を求める方向に進められた。他方、東洋ランの世界では、変わりものが重視される傾向があり、いくつもの八重咲きが知られる。それらを見ると、通常の花弁が少し増えたもの、唇弁が増えたものなど、その現れ方には様々なものがある。中国春蘭の余胡蝶は、花弁とも唇弁ともつかない花弁が、非常に数多くなっているので、花弁の増加が起きているらしく見える。四喜蝶では、花弁が八枚になっているが、これはむしろ、二つの花が背中合わせに融合したことによるらしい。
八重咲きの花は、普通の花より派手になるので、園芸的には重視される。ほとんどの園芸植物に八重咲きものがあるくらいである。植物にもよるが、様々な型の八重咲きを持つものでは、さらに細かく区別する呼び方がある。よく使われるものとしては、花びらが大きく膨らんで、派手になったものを牡丹咲き、花びらが細くてあまり膨らまない咲き方を菊咲き、といった呼び方がある。丁字咲き、万重咲きなどの言葉もある。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
八重咲きのヤマブキはとてもきれいです。
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